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2018年5月20日のブックマーク (2件)

  • ゑれきてる~特集2.会話分析から相互的な心に迫る

    たとえば私たちが、他人と遊んでいるときでも、仕事をしているときでもいいのですが、何か一緒にものを見るとすると、その場面にふさわしいある特定のものを選択して見ているわけです。その選択の基準が規範だと思います。その規範というのは個人のものではなくて、やはり社会的なものであるはずです。 その規範はその場面に固有のものであるかもしれないですが、一人だけが一瞬従う規範というのはありえませんから、仮にその場だけの1時間だけの間で通用する規範であっても、その人たちが共同で作り上げて、共同で従っているような規範だと思います。 そういう意味でも心的な何かを理解するということは、とりもなおさず何をどういうふうに理解すべきかという共同の規範に支えられているはずです。 今まで私たちは、心を個人的現象として強くとらえすぎて、社会的な現象として取り上げるということがあまりなかったのだと思います。哲学的な議論としてあっ

    De_Lorean
    De_Lorean 2018/05/20
    “たとえば私たちが、他人と遊んでいるときでも、仕事をしているときでもいいのですが、何か一緒にものを見るとすると、その場面にふさわしいある特定のものを選択して見ているわけです。その選択の基準が規範だと思
  • ゑれきてる~特集2.会話分析から相互的な心に迫る

    私たちは、心というものは個人の内部に閉ざされていて、他人から見えない、不透明だと思っているかもしれません。多くの人は心というのは人にしかわからないというかもしれません。 ところが、私たちは、「どういうわけか私はあの人の言うことがよくわかってしまう」というようないい方はあまりしません。むしろ「どうも私はあいつの言っていることがわからない」といういい方をします。 これは、他人の心がわからない方がむしろ例外で、普通私たちは他人の心はよくわかるものだと考えていることの証ではないでしょうか。わかるのが当たり前だから別にわかったとしても不思議がらないし、他人の心がわかるというのは、あまりにも当たり前だから気づかないでやり過ごしているだけなのです。 実際に「会話分析」という手法を使って、私たちが心に関するさまざまな表現をどういうふうに用いているのか、あるいはその表現について私たちがどういう理解をもって

    De_Lorean
    De_Lorean 2018/05/20
    “しょうか。 それは、たとえば近代とよばれているような社会のひとつの現象だと思います。現代社会においては、人の心というものは基本的に個人の中に閉ざされたものだという考え方を前提として、いろいろな政策、