著者: 桜林直子 悩み相談やカウンセリングでもなく、かといって、ひとりでああでもないこうでもないと考え続けるのでもなく。誰かを相手に自分のことを話すことで感情や考えを整理したり、世の中のできごとについて一緒に考えたり――。そんな「雑談」をサービスとして提供する“仕事”を2020年から続けている桜林直子さん(サクちゃん)による、「たのしい雑談」入門です。 雑談が足りない わたしがマンツーマン雑談の仕事を始めたのは2020年の1月で、当時は「自分の話を思いきりできる場所がないから、あったほうがいいよね」ぐらいの感覚だった。ところがその後、感染症の拡大によってわたしたちの生活は大きく変わった。自分の話をする場所がないどころか、人に会う機会が激減した。 人と距離を取り、家に篭り、必要なやりとりはメールやチャットなどテキストで伝えるようになった。緊急時の一時的なものだから不便だけど我慢しようと、仕方
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