「ポジティブ」という単語を聴くだけで、つい身構えてしまう。やはり僕は、その言葉にどうしようもなく暗いものを嗅ぎ取ってしまっていて、そこに自らがとらわれてしまうことを恐れているのだろう。「わたしはポジティブ人間ですよ!」という言葉からは、(ほんとうは世界は美しくも楽しくもないものだけど)わたしは世界を美しく楽しいものだと規定しますよ!という悲壮な覚悟が響いてくる。ああ、この人は、この世界を信じてはいないのだな。そんな風に、僕は感じてしまう。もちろん、それはポジティブだけの問題ではない。話をひっくり返してしまえば、「わたしはネガティブ人間ですよ!」という言葉には、(ほんとうはこの世界は私が思っているほど悪くはないはずだ)という無根拠な甘えが漂っているはずなのだ。 ポジティブにせよ、ネガティブにせよ、「あえてこう見る」「あえてこう感じる」なメタ野郎ばかりで、くもりなきまなこで物を見ようというアシ
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