●『響け!ユーフォニアム2』、第二話。前半はプール、後半は合宿所。普段の学校とは異なる空間が、人物たちに普段とは違った動きをさせ、それが普段と違った出会い方を生み、普段とは違う会話を導き出す。それによって関係が動き、物語が動いてゆく。 この作品で空間は重要で、これまでは、学校と登下校(学校から駅までの道、電車のなか、途中の公園など)とコンサートホール以外の「別の空間」を主人公の黄前と共にするのは、彼女と特別な関係にある高坂だけだった(祭りに出かける)。例外として、塚本がいるが。しかし今回、普段と異なる二種類の空間で、登場人物たちがいろいろと交錯するという展開になった。黄前は次々と、普段とは違ったやり方で、様々な人物たちと直面させられる。家にいる時と、高坂と二人でいる時以外は、基本的に猫を被って破綻のないようそつなく振る舞う黄前だが、別の空間での別様の出会いがそれを揺るがす。 黄前の揺らぎと