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ブックマーク / reikon.hatenadiary.com (5)

  • 私の就職失敗記 - tapestry

    桜が咲き始め、家具屋やホームセンターが新生活を始める人で賑わうこの時期、思い出す出来事がある。 あれは短大最後の春、私は博多にある電力会社のビルの一室にいた。 「すみません。親が病気になったので就職をやめさせてください」 入社式を3日前に控えた3月の終わりだった。私の前に座っていた人事部のおじさん2人の顔が引きつっていた。おそらく社内での配属も決まり、研修の準備も完璧に終わっていたことだろう。なのに入社式の3日前になっていきなり「やっぱりやめる」と言い出した輩がいるのだ。 バブルの後半で、まだ就職は売り手市場だった。けれどさすがに天下の電力会社への入社を(入社3日前に)断る人間が出てくるとは想像していなかったようだ。 担当者は、 「まあ...親御さんがご病気なら仕方ないですよね...」 どうしようもない、やれやれ、という顔で私を眺め、やはり引きつった顔で見送ってくれた。親の病気とかいう見え

    私の就職失敗記 - tapestry
    Desperado
    Desperado 2018/03/29
  • 久しぶりにブログを更新してみようと思った - tapestry

    人間はギザギザとボコボコがたくさんある球なのではないか。 今朝、お茶の稽古に出かける準備をしていてそんなことが頭に浮かび、なぜかブログを再開してみようと思った。 なめらかで美しい球になりたいんだけど、どう自分を削っても、付け足しても、完璧な球状には程遠い。 もう、えいやっと自分を投げ出してしまいたくもなるが、生きているうちになんとなく、いびつな球である自分が愛おしくなってくる。 また、全てではないが、自分のギザギザやボコボコを埋めてくれる人も現れて、そうか、足りない部分は他人に補ってもらえればいいのだと気づく。そして自分もまた人のキザギザやボコボコをましにしてあげるようとする。 ブログを再開しようと思ったのは、そんなみっともない人生でも、やはり開けたワールドワイドウェブに生活の記録を残しておきたいと思ったからである。いつか息子が私の人生に興味を持ったときに、いかに母親の人生がいびつであった

    久しぶりにブログを更新してみようと思った - tapestry
    Desperado
    Desperado 2017/02/20
  • 巡礼 - tapestry

    金曜日の夜中、窓をあけたらしんしんと雪が降っていた。しっとりと重みのある雪が直線的に空からおりてきて、いかにも適切な重なり方で庭の芝生に積もっていった。しんしんと、という表現がとてもしっくりくる降り方だった。少しずつ、確実に、世界が白くなっていくのをしばらく眺めていた。 朝起きたら、思っていたような銀世界ではなかった。気温が高かったのだろう。みぞれだか雨だか見分けがつかないものが降っていた。地面の雪はゆるいシャーベットのようでべっしょりと情けない風情だった。 昼、東京からやってきたゆかさんとみつきと息子のはるきくんを寺町二条のSinamoで迎え、ランチをとる。今年から新しい境遇になった私と会うために、東京から駆けつけてくれたゆかさんは、長身にスリムジーンズ、にび色の大きなピアスにロングネックレスと、あいかわらずスタイリッシュだった。スパークリングワインで乾杯し、ピザをつつき、店を出たあとは

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    Desperado
    Desperado 2014/02/24
    文章力に唸る・・・
  • 卒業 - tapestry

    2013年12月末をもって、はてなを卒業しました。また、合わせて結婚生活からも卒業しました。 金曜日は、はてなの人たち有志が慰労会を開いてくれました。 はてなではいつもホストの役目で誰かを見送る立場だったので、自分がパーティの主賓なのが不思議な感じでした。四条御幸町のカフェは貸し切りで、ドアをあけると懐かしい顔が迎えてくれました。 幹事の労をひきうけてくれたid:chira_rhythm55の司会でパーティは始まり、id:jkondoが乾杯の挨拶と音頭をとって、id:nmyが作った342枚の写真からなる思い出のスライドショーを眺めながら、皆で呑みました。京都リサーチパークの4平米のブースで始めた2001年の創業期、東京へ移動しメンバーが増えた2004年、アメリカへ渡った2006年、京都に戻った2008年。大画面には懐かしいメンバーの姿やしなもんが映し出され、ネット上でユーザーさんを巻き込ん

    卒業 - tapestry
    Desperado
    Desperado 2014/02/24
    reikonさんのブログの読者なら何となく分かってたこと。
  • ブログを一ヶ月休んでわかったこと - tapestry

    この一ヶ月、思うところあってブログの更新をやめていました。11月5日に更新したあと、突然、「しばらくブログを書くのをやめてみよう」と思い立ったのです。 それから一ヶ月。どうだったかというと、体調が悪くなりました(笑)。ブログを更新しなかったことで、あきらかに身心共にしんどくなりました。いや〜、ほんとうに。不思議な病気です。 自分にとってブログを書くというのは、恋愛する男女が抱擁したり板前が包丁を研いだり京都駅に京都タワーがあるのと同じくらい自然な行為で、それを意図的にストップするのは、便秘のや酸欠状態の金魚みたいにしんどいことでした。 そんななのに、どうしてブログを書くのをやめたかというと、インターネットとその向こうにいる人に執着しすぎてリアルの日常に支障が出てきたからです。実際、一日の多くをネットに費やしていました。 そこでブログやはてなブックマーク、Facebook、instagra

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    Desperado
    Desperado 2013/12/08
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