自宅のパソコンで、アイドルソングやアニソンのアレンジ曲、あるいはオリジナル曲をひとりで制作、ニコ動に上げたところ、話題になってメジャーレコード会社が食指を動かす!? ヲタクコミュニティを背景に生まれた、そんな「同人音楽」の魅力を探る!! CDの売り上げは低迷を続け、もはや”斜陽産業”だといわれて久しい音楽業界。今、そんな音楽業界で「同人音楽」なるジャンルが注目を浴びている。ヲタク系の同人たちが集い、東京・有明の東京ビッグサイトでブースを並べて自分たちの同人誌を出品する世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット」、通称「コミケ」はご存じだろう。近年では毎回50万人以上を動員するこのコミケの一角で、同人音楽もその販売スペースを年々拡大し続けているのだ。 同人音楽とは、同人誌と同じく、基本的にその制作スタイルは、アニメ、ゲームなどの音楽に勝手にアレンジを施した二次創作が大半。もちろん同人誌