もうぼくけっこう前から思ってるんだけど、顕微鏡っていう装置自体のことを本気で書いた本があればいいなって。できれば新書とかで。中公新書とかで。 顕微鏡の使い方の本、実験の仕方の本、顕微鏡でとった写真集みたいのはそれなりにあるんだけど、光学顕微鏡という装置そのものを語った和書がもうまるっきりないの。 わかってる! そんな内容、実用上の需要がほぼゼロだってこと。でもそうじゃなくて、装置自体のおもしろさをきちんと語れば、ぜったい一般向けにもその魅力が伝わるはずだって信じてるんだ。 それはどんな分野でもおんなじだけどね。 例えばカツオ節とかありえないじゃん。本枯れ節。ツナを木材以上の堅さにするなんてオゥ、クレイジーだよ。このクレイジーな存在っていうのは、長年ちょっとずつ技術や工夫が積み重なってありえないとこに到達した姿なんだと思えば、そんな姿に至った目的や背景、具体的な技術や工夫をちょっと見てみたい