学生時代、美術部に籍を置き、絵を描く日々を送っていた。当時は人体を描く際、友人にそのポーズを取ってもらうか、ポーズ集の書籍を見ながら描くのが常であった。前者だと長時間友人を拘束することになるし、後者だとイメージ通りのポーズが存在しないことも多く、常に不自由さを感じていた記憶がある。 当時、関節可動式で自在にポーズを取れるデッサン用の木製人形が、高嶺の花であった。なぜ高嶺の花だったかというと、筆者に限らず絵を志している学生というのは軒並み貧乏で、絵の具やキャンバスを買うことすら困難な経済状態だったからである。絵の具すら買えないのに、数千円もするデッサン用木製人形など買えたものではない。 ところが時代の流れというのは恐ろしいもので、今回紹介する「マテリアルフォース」のように、当時のデッサン用木製人形をはるかに凌駕する可動人形が、いまではわずか500円あまりで手に入るようになってしまった。しかも
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