研究の背景 頭蓋頭蓋癆について ビタミンD不足が小児の健康に与える影響 研究の目的 研究の手法 研究の結果と考察 頭蓋癆の頻度は22% 頭蓋癆の新生児の1ヶ月後 完全母乳栄養のほうがビタミンD不足の傾向 「くる病」は過去の病気ではない まとめ 今回はこちらの論文をピックアップしました。 母乳栄養は様々な利点がありますが、全く欠点がないわけではありません。 例えば、鉄欠乏や脂溶性ビタミンの欠乏は以前から指摘されています。 今回は日本の小児において、完全母乳栄養とビタミンDをトピックした論文をみつけたので、ご紹介します。 www.ncbi.nlm.nih.gov 研究の背景 頭蓋頭蓋癆について 頭蓋癆(ずがいろう)は、頭蓋骨が柔らかくなった状態をいいます。 正常な新生児でも頭蓋癆を認めまずが、近年はビタミンD不足が原因の1つと報告されています。 ビタミンD不足が小児の健康に与える影響 ビタミン
前回は、どのように卒乳の時期を決めるべきか、卒乳にともなう感情面での変化について説明してきました。 今回は、どのように母乳を減らして卒乳するかについて、考えてみようと思います。 どのように母乳を減らしていくか? ▪️ 急激に授乳回数を減らす時のは注意点 哺乳瓶でよいですか?コップがよいですか? ▪️ ベビーマグやコップを始めるとき ▪️ 1歳を過ぎたら眠る直前まで飲ませるのはやめましょう 母乳はいつから出なくなりますか? ▪️ あわせて読みたい ▪️ 1歳までの発達などに関して どのように母乳を減らしていくか? 母乳の回数を徐々に減らして卒乳するケースが多いと思います。 授乳回数の減らし方はさまざまですが、 数日〜1週間毎に授乳回数を減らす 保育園などに通園するようになり、自然と母乳回数が減った といったケースが多いでしょう。 特に1歳を過ぎて、母親が職場に復帰する場合は後者のケースが多い
『卒乳はどうしたらよいですか?』 というご相談を外来でされることがあります。 実は『〇〇になったから、卒乳しましょう』という一定の基準はありませんし、生後12ヶ月以降であれば、母と子どもで決めてしまってよいと思います。 生後12ヶ月までは母乳を続けましょう いつ母乳を減らすべきか? ▪️ 1歳を過ぎたら母乳の量を減らすべきか? ▪️ 母乳は避妊の効果があるって本当ですか? ▪️ 次の子どもを妊娠してしまった場合、母乳を続けてもよいでしょうか? ▪️ 母乳をやめることに罪悪感があります まとめ ▪️ 続きはこちら:卒乳の仕方や注意点など 生後12ヶ月までは母乳を続けましょう 生後6ヶ月前後から離乳食を開始することがほとんどですが、離乳食開始後も母乳は続け、生後12ヶ月までは母乳を続けたほうが良いでしょう。 生後12ヶ月までは母乳(とミルク)と離乳食を与えていれば十分で、牛乳やフルーツジュース
自閉スペクトラム症(ASD)について 自閉スペクトラム症とは、 特定の物事に対するこだわりが非常に強い 興味のないことには無関心 他人の気持ちを読み取ることが苦手 不器用、独特の話し方をする 知能障害・言葉発達の遅れがない の以上が特徴です。 ▪️ しつけや育て方が原因ではない 自閉症スペクトラム症は発達障害の1つに分類されています 育て方やしつけが原因で自閉症スペクトラム症になるわけではないので、保護者などを責めるのは止めましょう。 自閉スペクトラム症の特徴 1. 対人関係の形成が苦手 自閉症スペクトラム症の子供は、他人と楽しみを共有したり、友達づきあいがとても苦手です。 また、相手の気持ちや感情が読めないため、場違いな発言をしがちです。 言ってはいけない言葉や、控えめに過ごすほうが良い場面など、人付き合いでは暗黙のルールが存在します。 ですが、自閉症スペクトラム症の人は、暗黙のルールが
▪️ こどもの興味・成長・発達は人それぞれ こどもの興味の対象は、人それぞれです。 子どもたちは、生まれながらにして、それぞれが異なる個性があります。 学習するスピードや興味の対象も子供によって大きく違いがあります。 ある子にとって得意なことは、別の子にとっては苦手 あるいは、別の子が好きなことが、ある子には全く興味がない など、日常的にあるでしょう。 例えば、とある子は算数が凄く得意だけど、スポーツは苦手。 別の子は、絵は得意だけれど、理科は全くダメ。 こういう違いが出るのは、ごくごく自然なことです。 もともとパーフェクトな人間などいないのですから、子供にそれを期待してはいけないのです。 とはいえ、興味の対象も度がすぎると日常生活・学校生活で困ってしまうケースがあるでしょう。 今回は発達障害について簡単に説明していきます。 発達障害を疑うとき 大部分の子供が簡単にできるこどが、ある子だけ
あかちゃんの頭の形が変です 『赤ちゃんの頭の形ってもとに戻るのですか?』 と健診で心配されるご両親は多いです。 産道を通過するときに、頭は圧迫されて変形したまま生まれてきます。 生まれたばかりの赤ちゃんは、寝返りができませんし、向き癖などもあるので、頭が左右非対称になってしまうことがあります。 ■ 赤ちゃんの頭の形がいびつな理由 赤ちゃんの頭の骨は、下のようになっています。 それぞれの骨同士は、しっかりとはつながっていません。 大人の頭の骨と比べても、とても軟らかいため、変形しやすいのです。 ■ 赤ちゃんの頭の骨が柔らかい理由 赤ちゃんの頭の骨が軟らかいのには、以下の2つ理由があります: お母さんの産道を通るため 脳の成長が急速なため です。 このため、赤ちゃんの頭は軟らかくできており、生まれたての頃は産道で変形してしまうため、頭の変形が目立ってしまいます。 ■ 徐々に左右対象になってきま
赤ちゃんの薄毛が心配 『うちの子、髪の毛もっと生えてきますよね?』 と健診の時によく質問されます。 1ヶ月健診から9〜10ヶ月健診での質問が多いです。 ■ 心配しすぎないで、と返事してます 結論からいうと; 『1歳くらいまでに、徐々に髪の毛の量は増えてくるので、心配いりませんよ』 とお答えしています。 髪の毛の量は赤ちゃんによって個人差があります。 生まれたての新生児のときにフサフサのこともあれば、ほとんど髪の毛が産毛ばかりの子もいます。 赤ちゃんの髪の毛が急に減りました 『赤ちゃんの髪の毛の量が、急に減った気がします。大丈夫でしょうか?』 と1ヶ月健診で相談されることも、よくあります。 ■ 生後1〜2ヶ月で、髪の毛は生え変わる 赤ちゃんの髪の毛は、最初の1-2ヶ月で急速に生え変わります。 特に前髪から頭頂部(頭のてっぺん)にかけて、一斉に抜けてしまうことがあるのです。 これは、髪の毛が「
母乳について語ります 今回は、母乳栄養が赤ちゃんに与えるメリット、母に与えるメリットの双方を説明していきます。 母乳にはタンパク質・脂質・ビタミン・糖質など、赤ちゃんの成長・発達に欠かせない栄養素が多数含まれています。 これらだけでなく、粉ミルクには含まれていないものも多く含まれています。例えば; 免疫グロブリン 消化酵素などのタンパク質 も入っています。 母乳育児が赤ちゃんへもたらすメリット 母乳育児は; 感染症の予防になる 感染症の重症化を予防する 乳児突然死症候群を予防する などのメリットがあります。 ■ 母乳が感染症の予防、重症化の予防をできる理由 風邪など感染症のかかりやすさは、個人によって異なりますし、母乳だけで感染症を完璧に予防することはできません。 ですが、母乳には、母親由来の免疫物質が沢山含まれていて、感染症そのものの予防、さらに重症化も予防してくれます。 母乳には、例え
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