誠実な刑事局長答弁 小沢一郎民主党幹事長の政治資金規正法違反捜査をめぐる検察と民主党との抗争は、検察側が小沢氏の不起訴を決定したことで、一応沈静化した。今回の一連の出来事を単なる司法的現象と理解するのは浅薄にすぎるだろう。御厨貴東大教授はいみじくもこう指摘している。 「検察が政治的動きと無関係に捜査するというのは建前にすぎない。議員の逮捕は国会が始まる直前であり、国会審議を通常の状態では行わせないと検察側が宣言したようなものである。この意味で、検察が先手を打って政治に介入してきたという印象を受ける。つまり小沢氏と検察の対決は、むきだしの権力者同士による政と官の対決と見ることができる」(『中央公論』平成22年3月号) 私も、これは政治史的に見て、政と官の権力闘争と見るほうが正鵠を得ていると思う。では何故、このような権力闘争が生じたのか。 今回は、検察庁法の起源をたどることで、この問題を
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