経済評論家の池田信夫氏が『「軽税国家」日本で増税はなぜこれほど困難なのか』で、負担と受益のバランスが崩れているので、増税に関して国民的合意が取りづらいと主張している。趣旨が分からなくも無い部分もあるが、色々と事実誤認が多くて問題点が多いし、消費税率引き上げに賛成してきた今までの池田氏の論と整合性が無い。 消費税の税率に関して、日本は軽減税率が無いので実効税率が思ったよりも高いことを忘れている。「EU(ヨーロッパ連合)諸国のほとんどは15~25%で、アメリカは州によって違うが10%以下。日本のように5%というのはカナダと台湾とナイジェリアだけで、これが10%になっても世界の下から20位ぐらいである。」と指摘しているが、2010年のGDP比で見てみると、日本は7%、米国は5.5%、イギリスが14.1%、ドイツは14.0%、フランスは14.5%となっている(租税負担率の内訳の国際比較)。つまり、
![池田信夫はなぜまともな作文をするのがこれほど困難なのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7c58dc53b3ba48444a8e3b64a45b30e1e254a30f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F3.bp.blogspot.com%2F-Rg6BIoFffIY%2FUbrnMykYKBI%2FAAAAAAAALUE%2FthroasPiMpY%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F%25E3%2581%2584%25E3%2581%25BE%25E3%2581%2595%25E3%2582%2589%25E4%25BF%25A1%25E3%2581%2598%25E3%2582%258B%25E4%25BA%25BA%25E3%2581%25AA%25E3%2581%25A9%25E3%2581%2584%25E3%2581%25AA%25E3%2581%2584.png)