閑にあかしてぶつぶつと政治、経済、社会制度その他に茶々を入れるブログです。小人の戯言をお楽しみ頂ければ幸いです。 アゴラに「医師増員のため、医学部を廃止せよ - 井上晃宏(医師)」というエントリーが投稿された。 井上氏は医学部の定員がボトルネックとなって医師数の増加が限られていると指摘し、医学部を廃止して資格試験としての医師国家試験のみにすれば医師の供給が増えると提言している。だが、医師を増やせばすむ問題だろうか。 ここの記載を見ると、人口千人あたりの医師数は日本が2.0、アメリカは2.4だそうだ。だが、日本よりも医師数が多くても、アメリカの医療はいま大変な問題に直面している。 アメリカには救貧医療のメディケイドや老人医療のメディケアなどの公的医療保険がある。これらの公的医療保険によってカバーされている人々と、私的医療保険会社の提供する高価な医療保険に入ることのできる豊かな人々の間の中間層