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ブックマーク / www.gqjapan.jp (2)

  • 「国民のために働く(笑)」──繰り返される恫喝とニヤニヤに抵抗するために:武田砂鉄による、映画『パンケーキを毒見する』評

    「問いかけに答えてください」を問い続ける菅義偉首相の会見を見ていると、彼は、奇妙なところで笑みを浮かべる。ちっとも面白いところではないのに笑う。スベったとか、意図が伝わらなかったとか、ではない。強張っていた顔がほぐれるタイミングが、おおよそ奇妙なのだ。 手元に、『月刊Hanada』2021年9月号がある。「独占インタビュー 菅義偉総理大臣 国民の疑問に答えます」と題した、13ページにわたるロングインタビューが掲載されている。とにかく、「(笑)」がしょっちゅう出てくる。この「(笑)」表記というのは、どれくらいの笑いなら入れるかなど、なにかしらの基準があるわけではない。自分はしょっちゅう、編集者から送られてきたインタビュー・対談原稿にある「(笑)」を取り除いているのだが、なぜならば、その「(笑)」の受け止め方は、読み手によって異なるから、慎重になるのだ。

    「国民のために働く(笑)」──繰り返される恫喝とニヤニヤに抵抗するために:武田砂鉄による、映画『パンケーキを毒見する』評
  • 3月8日は国際女性デー! フェミニズムや女性史を考えるための5冊をピックアップ

    国際女性デーに読みたい5冊 3月8日は国際女性デーだ。この日に向けて、フェミニズムや女性史を考える入り口になりそうなを5冊、選んでみた。どのフェミニズム入門に適していて、面白くて自信を持っておすすめできるが、一方で少し引っかかるところや賛成できないところ、わからないところがあって、考えるきっかけになると思えるものだ。 を読む時は、読んだ対象をまるごと肯定するのではなく、引っかかったところを追究したほうが面白い。是非、5冊のどれかを手にとって、楽しく考える読書にチャレンジしてほしい。 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(くぼたのぞみ訳)『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』河出書房新社、2017年 アディーチェはナイジェリア出身の女性で、現在、世界的に人気のある小説家だ。重い題材を扱っても、わかりやすい言葉で感情の機微を描写し、読者がぐんぐん読まずにはいられないような物語を書く。そん

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