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2017年10月15日のブックマーク (1件)

  • 形態・構造をまねる -- ふくろう・カワセミに学ぶ|JFS ジャパン・フォー・サステナビリティ

    1990年、JR西日で新たな新幹線開発プロジェクトが立ち上がりました。「最高速度300キロを目指す新型新幹線500系」の開発です。当時、東京-博多間の移動にかかる時間は、新幹線で6時間、飛行機では1時間半でした。JR西日は、運送業界で勝ち残るために、高速新幹線の開発を目指していたのです。 しかし、その開発は一筋縄では行きませんでした。新幹線の高速走行実験を繰り返す中で、空気との衝突が原因で起こる騒音が問題になったのです。住宅のすぐ脇を走らなければならない日の新幹線の騒音基準は世界一厳しく、75ホン以下と定められていました。この騒音基準は、一般の掃除機が出す音より小さいというのですから驚きます。 騒音の原因の一つは、電線から電気を供給するために車体から出っ張っている「パンタグラフ」でした。この出っ張りは、高速になるほど空気抵抗を増し、騒音の原因となる大きな空気の渦を発生させます。