■どれも興味深い速水健朗氏の著作 編集者・フリーライターの速水健朗氏の著作は、『ケータイ小説的、”再ヤンキー化”時代の少女たち』*1を読んでファンになって以来、すべて読ませていただいている。『ほとんど誰にも注目されなかったり、一般にはネガティブなイメージなのに、その実重要な存在』を探り当てる速水氏の洞察力は非常に鋭く、その語り口も小気味いい。そのため、どの著作も大変興味深く、かつ読みやすい。おかげで、ヤンキー、ケータイ小説、バンド、歌謡、ラーメン等々、それまでまったく自分の視界に入っていなかった(あるいは見ることを避けてきた)もの、事象等が、俄然、時代を読み解く『鍵』に見えてくるという体験を何度もさせてもらってきた。 ■新著:『都市と消費とディズニーの夢』 その速水氏の新著である、『都市と消費とディズニーの夢』*2も、お盆休み前に早速手に入れて拝読した。今回も、自分が『ショッピングモール』