僕にとってそれは「ひじき」だった。僕はひじき以外の食べ物の好き嫌いはほとんどないが、「ひじき」だけはダメだ。 食べられる事のない「ひじき」を見つめながら小学生の僕は「ひじきって毛っぽいな」と考えていた。 そんなことが影響したのか、してないのか、それから20年ほど経ったある日(いまから3年前)、僕は「鼻の穴」を模したお皿を作り、ひじきを乗せると鼻毛に見えるじゃないかという、一種の悪ふざけを思いつく。 それは単なる思い付きで、商品化してやろうとか、大々的に発表してやろうなんて事は考えず。せいぜい家族や友人に見せるか、ほとんどアクセスが無い自分のブログに上げるくらいに考えていた。