これはレイトレアドベントカレンダー2019の記事です。 https://qiita.com/advent-calendar/2019/raytracing https://enoki.readthedocs.io/en/master/ enokiというのは最近公開されたC++テンプレートライブラリで、SIMDやCUDAによるベクタライズを抽象的にサポートした算術ベクトルライブラリとなっており、自動微分も可能なものになっています。SIGGRAPH ASIA 2019で発表されたMitsuba2(https://rgl.epfl.ch/publications/NimierDavidVicini2019Mitsuba2)はenokiを全面的に採用しており、SIMDによる"wide"なレンダラを容易に記述できる、Differentiable Rendererを容易に記述できる、といった恩恵が得ら