記事の内容 今回は、昆虫における性愛についての本だ。 タイトルのとおり、メスとオスの対立が軸になっている。それを専門用語では、性的対立と呼ぶらしい。 この性的対立に基づいた、昆虫の繁殖行動、そしてその進化などについて楽しく読むことができる。 そして、そこから見えてくる「愛」は、同じ生物である私たち人間にとっても大きな示唆をもたらしてくれるはずだ。 今回の記事では、この本からいくつかのテーマをまとめたい。 記事の内容 したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界 オスとメスの性的対立 最終決定権を握っているのはメス 愛はタイミングで決まる 生物は遺伝子の奴隷か?? したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界 近年、世界中で新発見が相次ぎ、進化生物学界で論文が急増中のテーマ「性的対立」。この分野の国内第一人者である昆虫学者が、四半世紀以上の長きにわたる自身