0.前置き ASP.NETのにおけるセッション状態の管理方法についてまとめます。 本記事の内容は、ASP.NET 4.6を対象としています。 1.セッションの説明 Webアプリケーションを実現するHTTPは状態を持たない(ステートレスな)プロトコルです。そのため、「ユーザーが認証済みであること」や「ページをまたがったデータの管理」をする場合には、どこかでその状態を管理する必要があります。ASP.NETではその管理手法として、クッキー(cookie)、セッション、一時データ(TempDataやViewState)などがあります。 セッションは、サーバーサイドでデータを管理し、クライアントサイドにはそのデータへアクセスするキー(セッションID)のみを提供する(管理はクッキー)手法をとります。そのため、クッキーと比較し改ざんされる危険性が少ないため比較的安全な手法と言えます。 ASP.NETは、