ブラジル・バイア州沖の大西洋で確認されたタイマイとアカウミガメの交雑種。外見上はタイマイ(2006年撮影、タマル・プロジェクト提供) ブラジル北東部の大西洋岸で近年、ウミガメの交雑種が確認されるケースが増えている。交雑とは、遺伝的に異なる種が交配すること。原因は何か。純粋種の保全に影響はないのか。保護に携わる人々や研究者らを困惑させている。 ブラジル第3の都市サルバドル郊外にある「タマル・プロジェクト」ビジターセンター。ウミガメの産卵期にあたる3月中旬、赤ちゃんガメの水槽が見学者の人気を集めていた。3月12日に近くの砂浜で孵化(ふか)した約100匹のうち、研究用に残された約10匹で、体長はまだ4~5センチほど。種類を尋ねると、ガイドの女性は、「外見はアカウミガメですが、純粋種かどうかは調べてみないとわかりません」と語った。 世界のウミガメは大きく分けて7種。このうちブラジル近海には5種(タ
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