さて、今週の本コラムは、いまや世界のメディアを騒がせる立派な“エンターテインメント”である中国のトンデモ行動ではなくて、久々のネット業界ネタをご紹介します。 最近、欧州を中心とした世界各国で、米の大手ネット企業に対する批判の声がかつてない程の高まりを見せています。今回はそれについてまとめてみたいと思います。 まずはネット通販でおなじみ、アマゾンです。昨年の10月14日付の本コラムでご紹介した一件の続報でもあるのですが、いよいよフランスが、アマゾンに代表されるネット書店業者に対し、書籍を値引き販売して、無料配達するというサービスを禁止する法案を可決・成立することになったのです。大臣「アマゾン通販は文化を破壊」 6月26日付フランス通信(AFP)や30日付米紙ニューヨーク・タイムズ(いずれも電子版)などが報じていますが、フランス議会の上院が6月26日、この法案を可決したのです。 ちなみにこの法