最近の若者の言葉遣いで気になるのが、すぐに《神》を持ち出すことだ。ネット上には「神だと思うロックバンド」「神だと思うアニメ」みたいな記事が溢(あふ)れている。「神動画」に「神アプリ」…。 カリスマは「神の賜物(たまもの)」という神学上の概念だが、今では「カリスマ・シェフ」がコンビニ弁当をプロデュースしている。《神》もずいぶん安くなったものだ。 19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェは「神は死んだ」と言った。その意味は、西欧において価値の根拠とされてきた《神の視点=普遍的真理》を設定することが理論上不可能になったということだ。にもかかわらず、《神》は平等主義や民主主義といった近代イデオロギーに姿を変えて私たちを支配している。その根底にあるのは「神との距離において人間は等価である」という信仰だ。 近代大衆社会はこうしたキリスト教本能をもつがゆえに、あらゆる格差、階層的なもの
【原発再稼働】 大久保潔重氏(民主)「原子力発電所の再稼働には原発立地自治体だけでなく近接自治体への説明が必要ではないか」 海江田万里経済産業相「関連地域の理解がなければ、本当の意味での立ち上げはできない。それが住民にさらなる安心を持っていただくための、この度のストレステスト(耐性検査)につながっている」 大久保氏「首相自ら再稼働の条件について説明してほしい」 菅直人首相「従来の法律でいえば点検中の原子炉の再開は(経済産業省)原子力安全・保安院のチェックで経産相が決められるが、それでは国民の理解を得るのは難しい。少なくとも原子力安全委員会に意見を聞き、ストレステストも含めて基準を設けてチェックすることで国民に理解を得られるか、海江田氏と細野豪志原発事故担当相に仕組みの検討を指示している」 荒木清寛氏(公明)「ストレステスト合格が原発再稼働の条件か」 海江田氏「今回、佐賀県玄海町の岸本英雄町
平成16年3月、東京都立板橋高校の卒業式で、国歌斉唱の強制に反対し、保護者に不起立を呼びかけて式典を妨害したとして、威力業務妨害罪に問われた元同校教諭、藤田勝久被告(70)の上告審判決で、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は7日、被告側の上告を棄却した。罰金20万円とした1審東京地裁、2審東京高裁判決が確定する。5人の裁判官全員一致の結論。 弁護側は「刑事罰を科すのは、憲法が定める表現の自由の侵害にあたる」と無罪を主張したが、同小法廷は「表現の自由は重要な権利として尊重されるべきだが、憲法も絶対無制限には保障しておらず、公共の福祉のため必要、合理的な制限は認められる」と指摘。 その上で「被告の行為は、静穏な雰囲気の中で執り行われるべき卒業式の円滑な遂行に看過し得ない支障を生じさせ、社会通念上許されない」とした。 1、2審判決によると、藤田被告は16年3月の同校卒業式に来賓として出席。式の前
東日本大震災で深刻な被害を受けた漁業の復興で、民間企業の参入促進の是非が焦点に浮上している。宮城県では、村井嘉浩知事が、民間参入を促す「水産業特区」を提案。これに対し、漁業権を守ってきた地元の漁協は猛反発している。日本の漁業の競争力強化策として全国のモデルケースにもなる可能性を秘める一方で、漁業者には「漁場を荒らされる」との警戒が強い。政府が漁業復興のビジョンを明確に示していないことも混乱に拍車をかけている。 「企業の参入で、投資資金の確保や後継者不足の解消、設備の近代化などのメリットが期待できる」 宮城県庁で21日開かれた県と漁業関係者の協議会で、村井知事は、特区構想に理解を求めた。 現在の漁業法では、漁協しか漁場ごとに定められた漁業権の優先順位1位を持つことができず、漁協が拒否すれば、民間企業は参入できない。特区では、地元漁業者でつくる法人や組合にも漁業権を持てるようにし、民間企業によ
【かんさいMONO語り】方丈で最も大切な部屋である「室中の間」の正面真ん中にあった襖絵4枚がそのまま帰還。中国の仙人が数多く描かれた「群仙図」の一部という=京都市右京区の龍安寺 ≪狩野派絵師の思い込められた逸品≫ 一度海外へ流出した家宝が戻ってくることはほとんどないという。龍安寺(りょうあんじ)にかつてあった狩野派絵師の作とみられる桃山時代の6面の襖(ふすま)絵は、紆余曲折(うよきょくせつ)を経て115年ぶりに米国から里帰りした。「あるべきところに戻ってきた。非常に感慨深い」と話すのは龍安寺学芸員の岩田晃治(あきはる)さん(47)。きっかけは、9月初旬に突然訪れたひとりの外国人男性だった。 ■突然訪れた英国人「オークションの仲介したい」 残暑が厳しい9月7日。東京からデービッド・アトキンソン氏(45)という英国人が寺を訪ねてきた。アトキンソンさんは寺旧蔵の襖絵6面が米国で競売会社クリスティ
夏休みの東京・渋谷の繁華街にパトカーと救急車のサイレンが鳴り響いた。通行人2人が巻き込まれた7日夜の交通事故。男性がワゴン車のバンパーの下で血を流して倒れ、女性が車のボディーをたたきながら、「どけてー」と叫んでいたという。事故を目撃した通行人は当時の状況をそう振り返った。 ワゴン車が突っ込んだ店は正面入り口のガラス扉が割れ、周辺には被害者のものとみられる血痕が飛び散っていた。ブレーキ痕は見あたらなかった。 衝突音を聞いて現場へと駆けつけ、通行人から事故状況を聞いた男性は「車道で女性をはね、ボンネットに乗せて数メートル走ってから振り落とし、そのあと歩道を歩いていた男性をはねたようだ」と話した。 警視庁渋谷署によれば、ワゴン車を運転していた男性(74)は「自分の運転ミスだった」と説明しているという。 週末の夜。事故現場周辺は買い物客や観光客であふれていた。一歩間違えば多くの通行人を巻き込む大惨
東京・池袋駅から東武東上線で3駅目の大山駅。駅前の商店街から一歩入った場所に、客足の絶えない居酒屋がある。 「居酒屋革命 大山総本店」(東京都板橋区)。昨年12月の開業以来、開店時間の午後5時前から行列ができ、80席の店内は深夜まで満員状態が続く。 人気の秘密は「焼酎0円」という料金システムにある。つまみなどを2品頼めば麦、米、芋の3種類の本格焼酎が何杯でも無料で飲むことができるのだ。 たとえば「たこわさ」(380円)と「かにみそ」(380円)ならば、2品の合計代金760円で焼酎が飲み放題となる。近所に住む30代の自営業の男性は「週2回は来る。不況続きで給料が減ったので(焼酎が)タダなのはありがたい」と笑い声を上げた。
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