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「医療過誤20年、医療・司法は変わったか?」と題して「医療過誤原告の会」創立20周年記念シンポジウムが3日、東京都内で開かれ、約120人が参加しました。 宮脇正和会長が、患者の権利確立、医療過誤の原因究明の制度化、再発防止策の実施、被害者救済制度の整備などを求めてきた20年の活動を紹介。 「多くの支援を得て、医療情報の公開や原因究明のための第三者機関創設をうたう立法の準備などの分野で前進したが、民主党政権下で医療安全への歩みはほとんど頓挫を余儀なくされている」と指摘。医療行為がもとで年間2万~4万人が死亡(推定)しているとされるなか、「過酷な体験をした私たちこそが再発防止、被害者救済の声をあげつづけなければ」と話しました。 弁護士や医師、被害者家族6人が講演。シンポジウムでは、医療崩壊がいわれるもとで医療裁判の件数や勝訴率が低下し、医療被害者にとって「冬の時代」となっている現状、被害の救済
印刷 口から十分な栄養や水分をとるのが難しくなった高齢者に栄養を送る人工栄養法について、厚生労働省研究班は4日、導入までの手順や考え方を定めた指針案を公表した。生命維持の効果が少なく、患者に苦痛があるだけの場合、導入せず自然な死を迎える選択肢もあることを患者本人や家族に示し、導入後に中止や減量ができることも盛り込んだ。 一般からも意見を募り、日本老年医学会が来春にも指針として完成させ、医療・介護現場で活用してもらうことを目指す。 代表的な人工栄養法で、おなかの表面に穴をあけて胃に管を入れて栄養を送る「胃ろう」は現在、推定40万人が導入している。高齢者ケアの現場では、十分に栄養をとることで再び口から食べられるようになる人も一部にいる。一方で、近年、高齢者の体に負担や苦痛を伴い、人工的な延命につながりかねない場合もあるとの指摘が出ていた。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連リン
医師が「うつ病」になる前に(上) 警察庁の調べによると、2010年の医療・保健従事者の自殺者数は374人。そのうち「うつ病」と特定されたのは約3割(117人)で、原因・動機でトップだ。医師のうつ病では、自身がSOSを発信する勇気を持ち、専門家に相談することが大切だが、「医師は自分がうつ病になっても隠したがるため、治療開始が遅れる」(ある心療内科医)。同僚の医師が「うつ病?」と感じたら、どう対応したらいいのか。うつ病を経験した医師にも話を聞いた。(君塚靖) 「医療機関のトップは、その職場で多くの医師が、うつ病を発症しているならば、過重労働などを無理強いしている職場環境を改善し、特定の人だけが発症しているならば、個人のメ ...
高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給は、延命が期待できても、本人の生き方や価値観に沿わない場合は控えたり、中止したりできるとする医療・介護従事者向けの指針案が4日、東京大学(東京・文京区)で開かれた日本老年医学会のシンポジウムで発表された。 近年、口で食べられない高齢者に胃に管で栄養を送る胃ろうが普及し、認知症末期の寝たきり患者でも何年も生きられる例が増えた反面、そのような延命が必ずしも本人のためになっていないとの声が介護現場を中心に増えている。 そこで、同学会内の作業部会(代表・甲斐一郎東大教授)が試案を作成した。広く意見を募って修正し、来年夏までには同学会の指針としてまとめるという。
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