富山市西荒屋の富山刑務所で5日夜、70歳代の男性受刑者が死亡した問題で、同刑務所の当直責任者の刑務官が受刑者の異常に気付きながら約1時間、医療スタッフに連絡していなかったことが7日、分かった。 同刑務所は「刑務官の判断に問題はなかった」としている。 同刑務所総務部によると、刑務官が午後8時35分、受刑者が就寝時に使う湯たんぽを交換しようと呼びかけたが返事がなく、「体温を測り、低かった」ことを確認した。 しかし、まばたきをしていたため、当直責任者は「意識があり、緊急性はない」と判断、受刑者の体を湯たんぽや毛布で温めて経過を観測していたが、容体がさらに悪化した。 既に帰宅していた常勤の看護師に電話で連絡したのは、約1時間後の午後9時30分だった。 看護師が午後9時50分に到着したが、受刑者の脈が弱く、低体温で、血圧も測れない状態だった。 当直責任者に救急搬送が必要だと伝え、同刑務所は午後10時