従業員に違法な長時間残業をさせたとして、労働基準法違反(長時間労働)容疑で書類送検されたディスカウント店運営「ドン・キホーテ」(東京都目黒区)の執行役員ら8人について、東京地検は不起訴処分としたと発表した。処分は10月13日付。処分理由については発表していない。 法人としての同社については、東京簡裁の略式命令を受け、すでに罰金50万円を納付した。地検によると、同社は都内の3店舗で2014~15年、従業員計4人に、労使で定めた残業時間(3カ月で120時間)を超えて残業させたとされる。違法な残業時間は最長で287時間に上ったという。 親会社のドンキホーテホールディングスは「司法の今回の判断を重く受け止め、真摯(しんし)に反省し、再発防止に全力を尽くします」とコメントした。
