「近年、ヒエラルキーが顕著なサル社会化も指摘されている私たち人間が、学べることはたくさんあるのでは――」 これは、廣済堂出版から2020年8月6日に発売されたムック「ゴリラのすべて」の編集担当者の言葉だ。 「ゴリラのすべて」(廣済堂出版)では、日本国内にいる20頭すべての性格やエピソードが、飼育員のコメントつきで紹介されている。 ゴリラの体のつくり、身体能力、コミュニケーションの方法、大人のオス(シルバーバック)のリーダーシップなどの解説は、霊長類学者の山極寿一氏(京都大学総長)が監修した。ゴリラの家族は、体の大きさも、食べる量も、動く速度も違うのに、お互いが気を使いながら一緒に行動し、トラブルが生じれば、必ず誰かが仲裁に入り仲直りをするそうだ。私たちにとても近いように思える。
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