5月11日に出版社の宝島社が朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞に同時掲載した広告は、日本政府の新型コロナ対策の不備を訴えるものでした。 宝島社より2021年5月11日広告 広告のデザインは新型コロナウイルスを赤く塗り日の丸に見立てて、背景は女学生が「竹槍訓練」させられているという構図になっています。 今の日本の状況は、太平洋戦争末期、幼い女子まで竹槍訓練を強いられた、非科学的な戦術に重なり合うと感じる人も多いのではないでしょうか。 出典:宝島社:ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戰えというのか。このままじゃ、政治に殺される。 しかしこのような意図で用いる写真としては間違ったものでした。女学生の写真はそもそも「竹槍訓練」ではないし、「戦争末期」でもなかったのです。 この写真は岩波新書の「子どもたちの太平洋戦争/山中恒(著)」でも紹介されている有名なものです。そして写真の説明にはこう書かれ