ブックマーク / note.com/rurune (1)

  • 母に伝えたかったこと|Yuka S. (or rurune)

    わたしの母は2年前に他界している。認知症になり、体が弱って、岩手の厳しい冬を越せずに死んだ。父が病の進行を隠し通し、施設に入所させた後はプロの手厚いサポートのもとで暮らすようになったため、わたしは母の壊れていった様子をよく知らない。ただ、父は文字と映像ですべての記録を残していたから、あとからどのようであったのかを知ることはできた。パンツを腕に通して着ようとしている画像があった。 「お前には夫婦2人の世界がある。俺たちもそれは同じで、だから1人でお母さんの面倒を見た。2人きりの時間を過ごせて俺は幸せだった。お母さんにもう一度恋をしたんだ。もっと、ずっと一緒にいたかった」父はそう言って少し泣いた。長年「仕事で全然いない、家のことなんてどうでもいいに違いないおじさん」と思い込んでいた父との距離は、最近になってぐっと縮まった。父は人間で、家族のためにがんばって働いてくれていた。今となっては、わたし

    母に伝えたかったこと|Yuka S. (or rurune)
    EinsWappa
    EinsWappa 2020/03/18
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