企業などがテレビや新聞、それにインターネットなどで去年1年間に使った広告費は、東日本大震災のあとに落ち込んだ反動や、オリンピックの開催に合わせて広告を出す企業が増えたことから、5年ぶりに増加に転じました。 大手広告代理店の「電通」によりますと、企業などが去年1年間に国内で使った広告費は合わせて5兆8913億円で、前の年を3.2%上回り、5年ぶりに増加しました。 これは、おととしの東日本大震災のあと、企業が広告を自粛したり、減らしたりしたことの反動や、ロンドンオリンピックの開催に合わせて、広告を出す企業が増えたことによるものです。 媒体別では「地上波のテレビ」向けが3%増えて1兆7757億円、「新聞」が4.2%増加して6242億円になったほか、「インターネット」はスマートフォンの普及に伴って7.7%増加し8680億円となりました。 全体の広告費に占める割合は、「地上波のテレビ」が前の年と同じ