1981年に発表されたアレハンドロ・ホドロフスキー原作メビウス作画の幻の傑作コミックL'INCAL「アンカル」がついに完全邦訳。その昔一巻だけ出て放置プレイになっていたものだ。今回の邦訳では立派なハードカバーの装丁に解説が小野耕世&古永真一、それに谷口ジロー×藤原カムイという二大メビウス・ファンの漫画家の対談がつき、帯にはは大友克洋と松本大洋というこれでもかとばかりの物量作戦でどうしても日本でメビウスを売りたい!という小プロの気迫を感じずにはいられない素晴らしい本。ぼくもおよばずながら解説を寄稿している(つまり解説三本に訳者後書きという四本体制)。ぼくは「夢の映画『アンカル』」と題してホドロフスキー版デューンから『アンカル』へ繋がる流れについて書いた。昔のStarlogに寄稿してるような気分で楽しかったよ。それにしてもホドロフスキー版の『デューン』の脚本っていいかげんどこかで読めないものか
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