新生チャットモンチーのニューアルバム「変身」が完成した。今年2月の「満月に吠えろ」から矢継ぎ早に5枚のシングルをリリースし、常に新たなバンド像を更新。ライブでも生まれたばかりの新曲を積極的に披露し、そこで感じ取った手応えをレコーディングと次の楽曲制作にフィードバックしてきた。その結晶の連なりとして、本作には自由で快活な遊び心とクリエイティビティに貫かれた全12曲が収められている。ツーピースバンドになってから、1年弱。なぜチャットモンチーはここまで鮮やかで感動的な変身を遂げることができたのか。橋本絵莉子と福岡晃子にじっくり語ってもらった。 取材・文 / 三宅正一(ONBU) ──ツーピースバンドになってから1年弱、本当に鮮やかで感動的な変身を遂げたと思います。新生チャットの最初の集大成とも言うべきアルバムが完成した手応えはどうですか? 橋本絵莉子 ライブでやってきた曲がいっぱい入っているから