神戸市須磨区の須磨海水浴場の今シーズンの人出が約52万7千人(29日現在)と、過去最低となった昨シーズンの約62万人をも割り込み、大幅に減少していることが31日、同市などへの取材で分かった。 ■神戸市「家族連れが戻るはず…」 昨シーズンに違法薬物事件が起きるなど、治安の悪化を受けて、同市は入れ墨(タトゥー)の露出を禁止するなど条例を改正。海の家の規制も強化され、若者をターゲットにしたイベントが激減したこともあって、海の家の関係者は「条例を見直してもらわないと死活問題になる」と悲鳴を上げるが、市は「海岸の健全化が進めば家族連れが戻り、将来的にはにぎわいが取り戻せる」と条例の“効果”に期待を寄せる。 須磨海水浴場は、例年より遊泳期間を10日間延長(7月7日~8月31日)したこともあり、同市は70万人に回復すると予想したが、最終的には50万人台にとどまる見通し。 7月の台風6号、8月後半の悪天候