ライン川上流、ドイツ・ファルツ地方は国内有数のブドウ産地、そしてワインの産地として知られる。元々、高級ワインの産地ではないため国際知名度こそ低いが、品種改良や醸造技術の進歩により「ファルツワイン」の品質は向上し、評価も着実にアップしている。 丘に上ると見えるのは一面のブドウ畑と点在する村。この地域の主要産業はワインと観光であり、ワインの村を結んだ「ドイツ・ワイン街道」もこのあたりを走る。これらの村にはブドウ栽培とワイン醸造を手掛ける「ワイン醸造農家」が数多くあり、店舗を構えて自ら販売する農家も少なくない。先日、ワインをまとめ買いする友人に誘われ、そんなワイン醸造農家でワインの試飲を楽しんできた。 ワイン醸造農家ゼーバー 友人ご用達のワイン醸造農家ゼーバーは13ヘクタールのブドウ畑で20種類ほどのブドウを栽培し、醸造・瓶詰め・出荷まで自ら行っている。ワイン醸造マイスターのオーナー、奥さん、大