平成8年の調査開始以降、12年と並び過去最低となった今春の大学新卒者の就職率。厳しい就職状況が続く中、学生を送り出す大学にも変化が表れている。「社会で役に立たない」というイメージを持たれやすい「文学部」などの名称をやめ、資格を取りやすい「看護」「教育」などの名称や、はやりのキーワードを取り入れた学部が増えている。こうした個性的な学部名は、大学全入時代に生き残りをかける大学側の意気込みの表れでもある。(道丸摩耶) ◇ ◆キーワードを導入 今年2月、大学の入試問題がインターネットに投稿された事件で、逮捕された予備校生の受験先の一つだったのが早大文化構想学部。大学名は知っていても、学部名になじみのない人も多かったに違いない。 最近、こうした「聞いたことのない学部」が全国の大学で増えている。 平成21、22年度の新設学部の一部をみても、「メディアプロデュース学部」「社会安全学部」「サービ