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ブックマーク / www.shinchosha.co.jp (1)

  • ガブリエル・ガルシア=マルケス、旦敬介/訳 『生きて、語り伝える』 | 新潮社

    キューバの亡命作家レイナルド・アレナスによる自叙伝『夜になるまえに』が発表された1992年頃からだろうか、ラテンアメリカ文学では一種の「回想ブーム」が始まった。1990年のペルー大統領選挙と少年時代の思い出を交錯させたバルガス=ジョサの『水を得た魚』(1993)、ボルヘスとの思い出を中心に作家としての修行時代を振り返ったアドルフォ・ビオイ=カサーレスの『回想録』(1994)など、1990年代半ばに相次いで興味深い作品が現れた後、今回邦訳が出版されるガルシア=マルケスの『生きて、語り伝える』(2002)は、ブームにやや遅れる形で発表された。ただし、ガルシア=マルケスが書を執筆したのは、リンパ癌の診断を受けた1999年から数年に及ぶ長期療養中のことであり、ブームを意識したというよりは、死に直面して自らの生涯を振り返る気になったためかもしれない。 1960年代には「ラテンアメリカ文学のブーム」

    ガブリエル・ガルシア=マルケス、旦敬介/訳 『生きて、語り伝える』 | 新潮社
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