DV加害者のV氏は、30代後半、中堅どころの会社の中間管理職。本人曰く、まじめで職場での評価は高い、らしい。パートナーと別れた後も、自分が加害者だということを忘れないために、性暴力関係のシンポジウムに出かけたり、関連本を読んだりしているのだという。 以前も書いたけれど、あちこちで加害者の話を聞いているんですよ、と言っているせいか、加害当事者の方から、話がしたいとやってくることがある。彼もそうした一人。 なぜ、わたしに話をしようと思ったんですか? 「もう、繰り返したくないんですよ。彼女のことは、本当に好きだった。なのに、傷つけてしまった。忘れてはいけないと思います。その戒めもあって」 加害者カウンセリングには? 「行ったことはないです。っていうか、もう、自分が悪いって分かってるんで。彼女は全然悪くない。悪いのは自分。100%自分が悪い。それに、繰り返さないと分かっているし」 分かっている?