元クー・クラックス・クランのメンバーで「大聖(※聖人の中でも特にりっぱな人格を備えている人。最もすぐれた聖人)」の地位まで上り詰めた熱烈な人種差別主義者であったビル・ウィルキンソンは忽然と1984年に姿を消します。30年ぶりに発見された彼ですが、姿を消した理由に「自分も劣った人間である」と悟ったのが理由の一つであると語っています。 そんな彼は30年後ベリーズという中央アメリカの小国で、黒人やヒスパニック系と共に生活している所を発見されました。彼はベリーズに財産を所有し、彼がかつて憎んでいた有色人種に溶け込んだ生活を送っています。彼は現在「黒人も有色人種も憎んでいない」と語る一方で、彼が70年代や80年代に身につけた思想の全てを放棄した訳では無いと語ります。多民族国家で暮らす今でも彼は「人種の住み分け」や「宗教による住み分け」は必要であると考えているそうです。