老兵は死なず只消え去るのみ 若き頃から戦場に生き、戦場をまるで我が家のごとく過ごし、老いてもなお第一線に立つ。「老兵」ってすごくカッコよく感じませんか? どっしりと腰を構えて軍議を聞く老将軍の姿もカッコイイし、馬に跨がって敵に立ち向かっていく老兵士もカッコイイ。 「老兵は死なず只消え去るのみ」と言ったのはマッカーサーですが、仲間の死を犠牲にして生き残り、戦場ではなく「引退」という形で消えていくという、戦いに生きた無骨な人間の生き様に胸が熱くなります。 今回は前後編で、超有名な世界史の「老将軍」をピックアップしてみたいと思います。 1. 廉頗 ?-?(中国) Photo from "廉頗是怎麼死的 如何評價廉頗"壹讀 運に恵まれなかった悲劇の名将 廉頗(れんぱ)は戦国の七雄・趙国の将軍。 紀元前283年、趙の恵文王の時代に斉との戦いで大勝利し、陽晋の町を分捕る武功を上げ、執政官の上卿という位