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ブックマーク / magazine-k.jp (3)

  • 出版ジャーナリズムの火を絶やしていいのか

    1949年の創刊以来、出版界が置かれている状況を刻々と報告しつづけてきた「出版ニュース」が2019年3月で休刊することが決まった。また『出版年鑑』も今年8月に出た2018年版で終了し、2019年版は刊行されないことも出版ニュース社のサイトと「出版ニュース」11月下旬号で正式に告知された。 「出版ニュース」は1949年に日配(日出版配給株式会社)の解体に伴い独立した出版ニュース社が刊行する旬刊(月三回刊)の雑誌で、戦時下の出版流通を担った統制会社である日配時代に刊行されていた「新刊弘報」「出版弘報」の流れを組む。また当初は博報堂が出資者となっていたが、現在はそのような資関係はないという。 日配時代には戦時下の物資窮乏のため、書籍が完全買取・買切制になった時期があった。「出版ニュース」の前身「出版弘報」は、そうした時代に販売店(当時すでに1万5000軒あったという)がの現物を見ることなく

    出版ジャーナリズムの火を絶やしていいのか
  • 次世代のブックフェアを構想する

    先月のこの欄でも少し触れたが、3月1日にリードエグジビションジャパンが今年の東京国際ブックフェアの「休止」を発表した。これを報じた文化通信の記事によると「2018年9月の開催をめざす」とあるものの、存続するにしてもその意義を「皇室の来場」に置いているなど意味不明であり、あらたなコンセプトの設定は難しいと思われる。ブックフェアとながらく同時開催されてきた電子出版EXPOも2015年を最後に終了しており、一つの時代が終わった感を強くした。 もっとも、東京国際ブックフェアが開催されなくなったとしても、ここから派生したコンテンツ東京(クリエイターEXPO、コンテンツ・マーケティングEXPO、キャラクター&ブランド・ライセンス展など七つの専門見市からなる国際総合展)は今年も開催される。東京国際ブックフェアは昨年の時点で、ビジネス見市から「読者謝恩(ようするにの割引販売、出版社からみれば在庫処分

    次世代のブックフェアを構想する
    EoH-GS
    EoH-GS 2017/04/08
  • 「出版不況論」をめぐる議論の混乱について

    毎月1日にリリースされる、小田光雄さんの「出版状況クロニクル」というウェブ記事を楽しみにしている出版関係者は多いと思う。私もその一人である。これを読まずにはひと月が始まらない。毎月かならず読んでいる。 小田さんが書かれた『出版社と書店はいかにして消えていくか〜近代出版流通システムの終焉』はのちに論創社から復刊されたが、私は1999年にぱる出版からでた版で読み、大きな衝撃を受けた。1999年といえばまだアマゾンが日に進出する前の時期である。日の出版業界が抱えた構造的な問題をロードサイドビジネスや郊外社会論とからめて分析し、彼が名付けた「近代出版流通システム」がもはや機能不全を起こしている事実を、この時期にいちはやく伝えた小田さんの功績はとても大きい。 小田さんはその後、論創社のサイトで「出版状況クロニクル」という定点観測コラムを始め、それは『出版状況クロニクル』という単行としてまとめら

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