赤とピンクの和紙で折られた2羽は、6日に米国大使館を訪ねた田上富久・長崎市長が、キャロライン・ケネディ大使から「サプライズ」で渡された。田上氏は、核軍縮の機運が高まったことへの感謝や長崎訪問への期待をオバマ氏に伝えるよう頼んだという。 オバマ氏は広島訪問時、手作りの折り鶴4羽を平和記念資料館に寄贈。その際に長崎分として折った2羽を昨年11月、ケネディ氏が預かったという。「私たちは皆、歴史を直視する責任がありますし、あのような苦しみが二度と起こらないようにできる限りのことをしなければなりません」などと書かれたメッセージも贈られた。 一方、長崎原爆資料館の中村明俊館長にケネディ氏から届いた新年のあいさつ状には、オバマ氏と2人で鶴を折る練習をする写真があった。中村館長は「本当に自分で折っていたことがはっきりわかった」と話した。折り鶴とメッセージは7日から3月末まで同館で展示される。(岡田将平)