子供のころ、両親が突然無気力になって家事も仕事も放棄してしまうんじゃないかといつもビクビクしていた。特にいつも以上に機嫌が悪いときにそのままプッツンといってしまうんじゃないかとかと思った。両親に限らず、例えば学校の先生なんかも突然「もういいや」と教えるのをやめるんじゃないかと思っていたし、アニメのキャラが精神的にダメージを受けて意欲を失ってしまうシーンにはドキドキした。 それは中二病的なものではなく確実に不快なもので、漠然としてるけどモヤモヤと無限に広がっていくような不安感だった。 それから15年ほどたった現在、病気が直接のきっかけとはいえ仕事を辞めてしばらく経つ俺は、まさにこの状態に陥っていることに気が付いた。かつて他人に対して不安に思っていたことを自ら実現しているのだ。これに気付いたとき、まるで子供のころの俺が頭のどこかでこうなること予見していて、その不安を他人を通して感じていたみたい

