2017年2月12日のブックマーク (4件)

  • 寿司には限りがある

    子供のころは、寿司が無限だと思っていた。 2つべたら2つ足されて、4つべたら4つ足される。 この調子で行けば、あと何年たっても寿司は増え続けると思っていた。 初めておかしいと思ったのは20歳をすぎたころで、最初は気のせいかと思っていたけど、よく数えてみたら寿司が少しずつ減ってた。 さっきも寿司が消えているのが見えたから、消えがまだ続いていると思う。 偶数のときはけっこううまくいくのだけど、問題は奇数のとき。 偶数から奇数をひくと奇数になるのはわかりやすいけど、奇数から奇数をひくと偶数になるというのは、ちょっと違和感がある。 寿司も同じことで、まぐろとかサーモンは2、4,6と増えていくけど、タコとかイカは6,4,2と減っていく。 足していくと、一瞬だけきれいな偶数になるけど、たいていは奇数だから落ち着かない。 そのことに気付いてから、寿司が苦手になってしまった。 誘われたらべに行くけど

    寿司には限りがある
    Errorrep
    Errorrep 2017/02/12
  • つられて笑う

    私の住む地方は、雪は降るが積もりはしない比較的温暖な場所だった。 幼い私は、テレビに映る積もった雪にダイブする芸能人を見て「私もやってみたいな」と家族の前でこぼした。せがんだけわけではない。ただ、当に口にしただけだった。 その翌年の春休み、日がまだ昇らない時間に出かけることになった。行き先は父しかしらず、家族の誰も目的地を知らないまま車に乗り込み連れられた。 そのまま私は寝てしまい、目を覚ました頃に見た景色は一面の銀世界だった。 一瞬、夢かと思うほど現実味がなく何と言葉にしていいのかわからなかった。 その後、直ぐに自然公園のようなところに車が停められ、私は急いで外に出た。 「雪だ!!!」 私に続き、家族が車を降りてくる。初めて見る、一面の雪景色にただひたすら魅了された。 「飛び込んでいいぞ」 父が私にそう告げた。その時、この旅行が私の為だと理解した。 あの時、何気なくこぼした私の言葉を覚

    つられて笑う
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    Errorrep 2017/02/12
  • 雨が降ったら

    土砂降りの冬の日。 いつもより早く学校が終わり、電車に乗って帰宅している途中、父に迎えの連絡をしていないことに気がついた。 雨の日のお迎えは父に連絡というのが我が家の決まりごとだったが、普段メールをしない父には電話連絡という手段しかなく最寄り駅に着いたら連絡しようと少し憂になった。 田舎の駅の待合室はとても寒く、出来ることなら待たずに帰りたかった。 改札口を抜け、人が少ない場所に寄り携帯で連絡しようとすると父の姿が見え、慌ててかけよった。 「えっ、何で?」 驚く私に父は、「何でって、お前のお迎えだよ」と呆れながら告げる。さも同然にそう言うが、私は連絡をしていないのにと頭を捻るばかりであった。 「昨日、早く学校が終わるって言ってたろ」 「えっ、うん。ありがとう、でも」 終わる時間は告げていなかったし、雨だって急なことだった。携帯の着信履歴を見ても父からの連絡はなかった。 「結構、待った? 

    雨が降ったら
    Errorrep
    Errorrep 2017/02/12
  • 教師との恋愛という罪の告白

    先生と出会ったのは、わたしが中学生の時です。彼は大学院を卒業後、国語の非常勤講師として赴任してきました。わたしと1周りほど年が離れていて、身長は10cm程度高く、かわいい顔立ちをした、少し年齢不詳気味の人でした。 当時のわたしは、授業中は寝ているか、教科書の隅に落書きをしていて、学年下位をふらふらと彷徨っている、やる気のない生徒でした。そんなわたしに「やればできるから」と声をかけ、必死に授業に参加させようとする先生は、いかにも「教師になりたて」で。その熱い眼差しで見られる度に、わたしは居心地の悪い思いをしていました。どれだけ無視をしても「おはよう」と笑顔で手を振る先生、「わからないことがあればいつでも聞いてね」と教室を去る間際、席までわざわざ歩いてきて声をかけてくる先生。わたしは、彼の笑顔がどうしても嘘くさく見えて、大嫌いでした。 気持ちが変わったのは、制服のシャツが半袖に変わり始めた頃で

    教師との恋愛という罪の告白
    Errorrep
    Errorrep 2017/02/12