畑中を初めて認識したのは中1の3学期だった。中高一貫の母校では毎年高3送別会として各学年の有志が出し物をするイベントがあった。学年が上がれば各学年のカラーが出てきてそれぞれに工夫を凝らした出し物になるのだが、高3との関係性も薄い中1はたいてい合唱と相場は決まっていた。その合唱の練習にいった多目的ホールで、なんかやけに綺麗な子がいるなと思った。すらりと背が高くて顔が小さくて、鼻筋は高く通っているけど鼻先は少し丸くて親しみがあって、真顔でも口角が上がっている猫のような顔。胸下まである長い髪が静電気で少し膨らんでいた。 いつどのように仲良くなったかはどうしても思い出せない。気が付けば毎日のように畑中と手紙を交換し、イラストの練習をし、力尽きて眠るまで長電話をし、プリクラの新しい落書きを開発し、ハリーポッターの世界に浸り、塾をさぼって何をするでもなく新宿のマクドナルドに居座り、インターネットにハマ

