タイトルと装丁から、そのたぐいの本かと思ったが、帯をみてみると上野千鶴子が推薦している。これは面白そうだ。買って、読んでみる。中学からの友たちの顔が思い浮かぶ。あいつらに読ませたくなる。さっそく友達にラインを送る。「これ、今度渡す」。 僕はきわめてホモソーシャルな社会で育ったが、同じ環境でもモテるようになったやつと、もう話にならないほどキモチワルイやつらがいる。夜、ぼんやりと、その差について考えていたら、この本のことがよくわかってきたような気がした。そして、この本は、倫理学の本としてとても高度なものだと気づいた(『ニコマコス倫理学』とかに似ている)。手短に書いてみたい。 この本はよく構成されている。まず、モテたいですよね?と問う。誰しもモテたいという欲求・願望を持っており、しかも、その欲求は実存的にかなり根深い。さいきん見ている『WEST WORLD』というドラマに出てきたが、人間の知性は

