ジビエという言葉は日本人にはあまり馴染がないかと思いますが、狩猟による鳥獣肉をジビエといいます。 また英語ではゲームミートともいいます。 古来より狩猟民族であった西洋人の食文化は、ジビエなしには語れないと言っても良いでしょう。 現在でもフランスなどを狩猟時期に訪れると、食肉店の店先やマルシェなどで毛がついたままの狩猟肉を日常茶飯事的に見ることが出来ます。 たとえばこんな光景です。 買い物の際に毛のついたリエーブルを主婦が指をさして肉屋の主人に注文をしています。 「リエーブル(野ウサギ)を煮込み用に半分さばいといてちょうだい。ロースはロティ用にラックでね! チーズとワインを買ってくるからお願いね!」と、こんな調子です。 こういったやりとりを何百年ものあいだ肉屋とお客でやってきたことには脱帽してしまいます。 こうしてパリの主婦は週末にジビエを仕入れて、日曜のディナーの為の「ごちそう」を仕込みま