大阪育ちの弥次さんと東京育ちの喜多さんが、京都は祇園で会いました。 旧交を温め、初めてのお座敷遊びに大盛り上がり! 舞妓ちゃんとの「こんぴらふねふね~」に大興奮の二人でした。 さて、もうお開きの時間。「でも、ちょっと小腹が空いたなぁ」と喜多さん。「ほんなら近所のうどん屋さんから何かとりまひょか」と女将さん。「何がいい?」と弥次さんはまず舞妓ちゃんに聞きます。「へぇおおきに。お兄さんは何がよろしおす?」「遠慮せんとまずあんたが頼みや」「ほな、うちは『たぬき』をお願いします」「おんなじのがええな」「じゃあ僕も」、ということで全員たぬきを注文。さて、しばらくして届けられた「たぬき」を見て、弥次さん喜多さんが同時に叫びました。「たぬきと違う!」。 「うちら、たぬきゆうたら、これしかありまへんのどすえ」と舞妓ちゃん。初めての京都のたぬきに、二人も恐る恐る食べてみると―「これはうまい。体もあったまるし