コラム −松岡美樹− 第10回:認知心理学で読み解く「今週妻が浮気します」 2005年4月12日 「今週妻が浮気します」を読み、私がまっさきに思い浮かべたのは「認知療法」だった。だから1月26日に書いた記事の中で、「ネット上のコミュニケーションは、一種のセラピーとして機能することがわかっておもしろかった」と書いた。 さて、では人間がものごとを「認知する」とはどういうことなのか? また人間が「認知の仕方」を変えれば、その後の生き方はどう変わるのか? 今回は「今妻」をテキストに、認知のメカニズムについて考える。またインターネットは認知を変えることに、どう役立つのか? ネットのプラスの面についても考察してみよう。 質問者の「認知の仕方」はどう変わったか? 「今週妻が浮気します」を読んでおもしろいなと思ったのは、途中の過程と最終段階で質問者に自発的な「気づき」が芽生えたことだ。 「今妻