昔に比べて国際線の機内設備は、サービス競争のおかげでずいぶん向上した。とくにビジネスクラスは各航空会社のドル箱商品なのか、自社のアドバンテージをわかりやすくアピールする情報発信が日夜、Webサイト上でもなされている。 通称「読書灯」と呼ばれる、エリア限定の照明もその1つだ。最近のビジネスクラスなら、天井に取り付けられたエリアを広く照らす曖昧なライトを使う機会は意外と少ないだろう。背もたれシートの側面に、取り付けられたフレキシブルな金属パイプの先に小さな白色ライトの取り付けられた読書灯を活用できる。これなら、近隣の睡眠客から「眩しいな~」なんて目で睨まれることも比較的少なく安心だ。 ただし、飛行機内のフレキシブルな読書灯も、光を当てる場所は常に固定であり、寝返りを打ったり、腰を引いて座り直したりした場合には、また光のスポットの位置合わせをしなければ照明エリアがずれてしまう。 その点、書籍の表