イタリアを代表するオペラ座の一つ、ローマ歌劇場がオーケストラと合唱団のメンバーすべてを解雇すると発表し、財政難に苦しむイタリア政府からの助成金の減少が背景にあるとみられています。 イタリアのメディアは3日、ミラノのスカラ座などと並んでイタリアを代表するオペラ座のローマ歌劇場が、スタッフの4割に当たるオーケストラと合唱団のメンバー182人すべてをことしいっぱいで解雇することになったと伝えました。 背景には、運営を支えてきたイタリア政府からの助成金の減少があるとみられ、ローマ歌劇場は「苦しい決断だが、歌劇場の存続のためやむをえない措置だ」としています。 イタリア政府は財政難からオペラ座への助成金の削減を続けていて、去年は総額1億6300万ユーロと前の年に比べて1割減らし、各オペラ座に収益を上げるための策を独自に講じるよう求めています。 しかし、ローマ歌劇場ではスタッフらのストライキが相次ぎ、こ