孫と一緒にアイカツカードを集めるお婆さん。。と言う話ではない。 スーパーに置いてあるアイカツを1日中専有している婆さんが居る。 ゲームする訳で無く、車椅子に座ったまま、ただひたすらデモ画面を眺めているだけだ。 朝会社に行く前に見かけて、深夜の閉店間近に見ると、まだ居る。もしかしたら、たまたまその時だけなのかも知れない。 更には、私だけにしか見えていないのかも知れない。だって、誰一人視界に入れていないんだもの。 車椅子の後ろには無数の袋が結び付けられ、近くを通ると文字通り腐臭がする。視界に入れたくなくても、強烈な存在感を醸し出していて、通り掛かると瞬時に吐き気がやってくる。 彼女は私の実在性を脅かす。 彼女がそこに居て何も成していなかった10時間と、私の仕事している風の10時間はイコールなのではないかと思わされるんだ。 そして、いつか私も老いて仕事が無くなり、モニターでキラキラした服を着た女